2016/08/23 08:19
染めをされている方はたくさんいらっしゃいます。
でも、その染め物を使うとどのように素晴らしいのか・・・ご自分の経験や体感を交えて、そういうことを語られている記事等に出会ったことがほとんどありません。
これほど藍は素晴らしいのにです!
なのに、表面的な色や概念を並べ立て説明されているものが、ほとんどのような気がします。
確かに体感は個人的なものなので、万人に共通するものではありませんし、購入する際にそれを読んで多大なる期待を抱くと、そういう体感を体験できなかった時に非常に落胆してしまったりするので、一概に使用感等を記述するのは得策ではないのかもしれません。
薬事法なんかの関係もありますので、滅多なことは言わない方が、正直、身の為かな。。。とも思いますしね(笑)
でも、藍で体感することは、ほんとうに素晴らしい&すごい!ので、言わなきゃ人でなし、聞かなきゃ損!みたいな気持ちになっちゃうんですよね~~☆
今のわたしたちの生活に根差している物質的な物の基盤は、自分たちの心地良さで選んだものというよりは、商業ベースに振り回され、選択の余地なく洗脳されてきた結果のように思います。
ですから、わたしたちの生活に普通に浸透している衣類や雑貨の現状を知れば知るほど、その恐ろしい事実に愕然となってしまいます!
私はたまたま超敏感肌になり、頑張っても身体が受け付けなくなってしまったので、こういうことに気づいていく選択に迫られましたが、そうでない場合、なかなか自分から、身体に有用なものを選んでいこうとは思わないのかもしれませんね。
私も物に対して、安全性の観点から良い・悪いと判断するのは、どっちかというとどうでもいい方でしたので・・・。(笑)
でも、もう自分に嘘はつけなくなりましたし・・・そうやって自分に正直になればなるほど、思い込みからくるストレスから解放されればされるほど、それに連れて身体も正直になってしまうものなのではないかと感じます。。。
本来、わたしたちの身の周りにあるものは、わたしたちを窮地に追い詰めるものなのではなく、人間を助けるために存在してくれているのだと私は思います。(感じます)
そういう目(考え方)を人間は持っていたはずなのに、お金に力を与え、その奴隷になってしまってから、人は自分に我慢をさせ、自分を疎かにすることを厭わなくなったのです。
そうしているうちに、自分を粗末に扱うことにも何も感じなくなって・・・
そして、それに順応するため身体も感覚が麻痺し、敏感に感じなくなってしまい、人工的な異質なものにも別段違和感なくその中に埋もれることができている・・・これが現在、多くの人の現状だと思います。
そういう違和感に正直な人は、ちゃんとアトピーになったり、私のようにアレルギー性の皮膚過敏症になったりして、今の人間の生活の現状に警鐘を鳴らしているのではないでしょうか・・・
ですから、私からしたら、そういう症状で悩んでいる方々の方が、よっぽど真っ当な人に見えたりします。
(過激発言ですみません。。。汗)
染めの歴史を振り返れば、その昔、人はなぜ衣服を染めてそれを着用することを楽しんだのか・・・
それには深い意味がありました。
薬を衣服に染み込ませ、病気を治したり、有害な害虫や生き物から自らを守るためでした。(それ以前は、身体にそのまま塗っていましたが・・)
それが先人の知恵だったわけです。
植物の有効成分を有難くいただき、そして自分を慈しみ、その恩恵に対して感謝を捧げる。。。
自分を含めすべてが大切な存在ですし、そういう一つの循環でこの世界が成り立っているのだということを、肌で解かっていたのだと感じます。
そう、ちゃんと感覚で解っていて、常にすべてに対して尊厳と尊重を忘れなかった・・・というより、それそのものだったのだと思いますね♪
わたしたち現代人も、こういう感覚に目が覚めていくことこそ、本当の意味での地球に優しいエコロジーに繋がることであり、すべてに貢献していくことなのではないのでしょうか。。。
※染めに色を求め始めたのは、薬として染料を扱いはじめた後の時代になります。個という感覚が更に強くなり(自我の分離感)、位や力を示すのに色(染料)が使われ始めたのです。
先ほど、今の衣類の現状を知れば知るほど、その実態に驚愕します・・・と書きましたが、
自然の物が商業ベースに乗ると、お金の存在が先行するので、人への配慮を無視せざるを得なくなります。
現在、綿花を大量生産するのに、農薬が農作物の全体の40%を占めているといわれており、では実際その綿花の生産量はといいますと、農作物の全体の僅か3%しか生産されていません。
この数字から、わたしたちが毎日使っている衣類には、どれほど多くの農薬・殺虫剤・枯葉剤が使用されているかが判りますよね。
そして更にそれを糸や生地等にに加工するために薬品が使われ、それを製品化するために化学染料がその上に塗布されます。
化学染料は、そのほとんどが石油由来の物質で作られています。
ですから、今流行りのヘンプやオーガニックコットンを素材に使用していても、それを化学染料で着色していたら、それは石油の成分を纏っているのと同じことなのです。
石油がわたしたちの身体に有効だと思える方はおられないとは思いますが、実際、衣類のほとんどがそういう物で蔓延しているのが現状です。
※化学染料は、石油化学工場で製造され公害を発生させます。また、染料の世界では、この染料は危険だからと製造中止になる染料がよくあります。(この場合の染料とは、化学染料のことを言います)
昨日、こんな体験をしました。(私的にはすさまじい体験だったのですが・・・(^_^;))
数日前くらいから体調の変化を感じ、その不調を一番感じていたのが敏感な排泄部分でした。
それを判っていながら面倒くさかったので、その自分の感覚を無視し、ショーツには本藍染めの布ライナーを使わず、使い捨てのコットンライナーを着けていました。
そして、新しいショーツの着用感を試すべく、一度だけ洗ったショーツをそのまま直にライナーをつけずに直用したのでした。
今思うと、なんでそんな無謀なことをしたのか・・・恐ろしくなりますが(笑)
しかも、そのショーツは、一緒に洗ったものの化学染料に少し染まってしまっていたのです。
そのまま履くこと数時間・・・時間がどんどん経つにつれ、アソコの部分が痒みから痛痒さに変わり、それが最終的には激痛になりました!
そのあまりの堪えられない痛さに、ちょっとしたパニックになっていた私は、パートナーの無意味な行動に、イライラして怒りを感じたりもしていました。
もう限界ーーーっ!!!そうなって、やっと使い捨てライナーから本藍染めの布のライナーに切替え、祈る気持ちでその痛さに耐えていました(ほんと、すさまじかったです~!汗)
それから数分すると、ス―――ッと痛みが引き始め、もう30分後くらいには、その激痛から解放されている自分がいました。
以前、切れ痔になった時も、その痛みから本藍染ショーツに助けられましたが、今回もまたまた本藍染めのすごい消炎・鎮痛作用の効果をこれでもかッ!というほど、実感しました!!(藍は即効性があるから、ほんとにすごいんです!)
私が本藍染めの素晴らしい効能を信じ切っているから、もしかしたらそれが作用するということも無きにしも非ずかもしれませんが・・・
しかし、今や藍は随分と研究され、その素晴らしい効能について研究データがたくさん発表されています。
昨日もこんな資料を見つけました。。。(以下添付します)
演題名:藍由来アトピー性皮膚炎治療薬(Tryptanthrin)の抗アレルギー効果について
《アレルギーやアトピーの皮膚病から人々を救う藍の不思議》
弘前大教育 ○北原晴男,佐藤 佑,石川大悟,熊澤健一
弘前大医 中根明夫,花田勝美
洋の東西を問わず、繊維を美しい藍色に染める植物として古くから知られた藍は、同時に様々な薬理効果を持つことから、民間伝承薬としても各地で用いられてきました。
私たちはこの薬効の中でも、「藍は肌によい」という言い伝えに注目して、研究をすすめています。
これまでM.furfur 菌に対する抗菌性を指標に藍からアトピー性皮膚炎治療薬を探し、高活性な抗M.furfur 菌活性物質(Tryptanthrin)を見出すとともに臨床試験も行い、この物質がアトピー性皮膚炎に対して満足できる治療効果をもつことを確認しました。
さらに今回は、この物質が、アトピーだけではなくアレルギー性皮膚炎に対して効果があるかどうかを検討しました。
マウスにたいして物質の効果を見る方法で研究をすすめたところ、ピアスなど金属やゴムなどが原因で発症する「接触性皮膚炎」にたいして、高い活性を持つことを確認しました。
今回の結果により、私たちは藍から得られた物質(Tryptanthrin)がアトピー性皮膚炎だけでなく,アレルギーによる接触性皮膚炎にも効果をもつなど、きわめて多方面への活用が期待できることを示すものと考えています。
おおお~~~!!って感じですよね♪
私は悲しいかな、金属やゴムにも反応してしまうので、楽チンで簡単に染められる 今、流行りのべんがら染め(染料に天然ゴムが添加されています)なども使えません。
また、草木染めに関しても、天然灰汁で染めている物に関しては大丈夫ですが、媒染剤を使い、それに金属塩を使用しているものは着用するのを避けたいと感じます。(クロム媒染剤・銅媒染剤・ミョウバンも硫酸アルミニウムカリウムですので金属の結晶です)
それらを使った草木染めは染め液の廃棄に充分留意しなければならないので、実際、環境的にもエコではないですしね。
※ちなみに藍の草木染めは、媒染剤を使用しません。だから、私が着られるんですけどね♪
だいたいがヘンプやオーガニックコットンで、撚糸に化学薬品を使っていない物などは、そのままが自然で完璧なのですから、染めを施す必要がないと思うのです。(逆にそれを化学染料で染めちゃうなんて、もったいないですよぉ!)
でも、そういう完璧な糸や生地はほんとうに超希少で、且つ値段も高級品と言っていいくらいお高いです。
それ以外のほとんどの繊維・生地は、なんらかの形で化学薬品・化学染料を使用しているわけですから、それらをどう活かしていくのか・・・そこに注目していかなければなりません。
ここで藍染めの登場となるわけです!
藍染めを施すことによって、生地に染み込んだ、或いは塗布された有害な化学物質の上に藍が活着し、それらをシールドしてくれます。
だから私みたいな 肌が超敏感でアレルギー反応もしてしまうような者でも、藍染めは安心して着用できるわけなんですけどね♪
生き証人みたいなもんですね!アハハ☆
み~~んな藍で染めちゃったら、ぜーーんぶ問題無しっ!!みたいな♪(化学繊維は問題外ですが・・・)
最近は、お風呂に入って濡れた肌に風が当たっても痒くなったりするので、こりゃ一体どうなっちゃうんだろう~とか感じてますが。。。(笑)
ま、こういう身体になったことを有効に使って(実験台!?笑)いつか、商業ベースが優位の 今のわたしたちの消費生活が、根底から覆されることを夢見、使命感に燃えながら、伝承されてきた藍(染め)の復活に尽力していきたいと思います♪
藍は人類を救うッ!! デス♪♪♪ \(^o^)/
今回も長文お読みいただき、ありがとうございました!!<(_ _)>♡
エノクの輪 企画担当 美ひめ