2016/08/19 18:03
はじめまして♪
ここで藍について書くのは、今回が初めてとなります。
このエノクの輪の企画・製品のデザイン等を担当しています板東 美樹と申します。
画家としてもこのサイトに参加しています。どうぞ、宜しくお願いいたします。。。<(_ _)>
私はあんまり物事をすぐに信じたりしない方で、自分が体験(体感)して納得してからでないと、なにかにのめり込む・・・ということはほとんどありません。
ですから、効果・効能が顕著に表れ体感できなければ、どんなに身体に良いとか言われても、信じてそれを続けるという行為は絶対にしません。
そして更にせっかちですので、その効果が非常に判りやすく、瞬時に実感できないとこれまたダメなんですね。。。
つまり、私自身が判りやすいやつだ・・・ということなんでしょうね!(笑)
そんな私が、藍のすごさに感動したのは、去年の冬でした。
言うまでもなく、初めて藍染めを着た時にすごい体感があったわけです!
私はひどい冷え性で、布団に入ってもいつもなかなか身体が温まらないという体質なのですが(あ、だからと言って特に悩んでいたわけじゃないんですけどね・・・)
そんな時期に、パートナーが『藍はすごい!素晴らしい!!』とか言いはじめまして、、、で、私はそんな彼を見、彼の話を聞いても「ふ~ん」ってな感じで、初めはまったく相手にしていなかったのです。
「美樹ちゃんも着てみなよ!」と、彼があまりにしつこいので、仕方なくその夜、藍染めを着て寝てみたわけです。
・・・と、今日はその話を書くつもりじゃなくって。。。
今、私が藍染めの服で実験している事について書こうと思っていたので、ちょっと方向転換して、そっちの内容を書こうと思いますね。
季節的にも、この方が皆さまのご参考になるのでは・・・と思いますので♪
先ほどの続きは、追々綴っていこうと思います。(ガクっとなっちゃった方、スミマセン・・・f(^_^;)
では、内容を変えまして・・・
藍染め体験 夏バージョンで書こうと思います♪
藍染めは消臭効果や抗菌効果がある!と言われています。
それはある意味納得で、お洗濯した物を日陰や室内、または夜に干しても、今まで藍染めが生乾きの臭いになったことは一度もありません。
また、自分が藍染めのTシャツなどを一日着ていても、汗くさ~~!と感じたこともありません。
私は病的なくらい綺麗好きで、臭いとかにもすごく敏感なので、自分の汗臭さにうんざりすることもそれまではありました。
今でも、藍染めのTシャツではなく、普通の木綿のTシャツを着た時なんかは、やっぱり汗の臭いが鼻につくことは多々あります。
そんな中、長年、本藍染の染め師をやってらっしゃる方とお話する機会がありまして・・・
その染め師さんのお話では、ご自分のお客様で、工場の中で油を扱うお仕事をされる方が、本藍染めを着て2週間ほど過ごされたというお話を聞いたのです。
その方は、一日汗だくになって、工場でお仕事をされている方だそうで・・
本藍染めについて言われている消臭効果は、実際本当なのかっ!?と疑問に思い、それを実証するため、ある実験を決行されたらしいのです。
それは・・・同じ服を2週間、ずーーーーーっと着続けるっ!!
私はそれを聞いただけで、「ひぇ~~~~~~っ!!!!!」となったわけですが。。。
でも、その結果がと~っても気になりますよね!
でも途中でやめずに2週間続けたってことは・・・?もしかして??と思いながら、その結果を教えていただきました。
答えは予想通り・・ぜんぜん大丈夫だった!臭くならなかった!という、嘘みたいな本当の話でした!
それを聞いて、またまた私は思わず、「ひぇ~~~~~~~~~~~~っっっ!!!!!!」となっちゃいました!!(笑)
うお~~~、藍染め、ますますおそるべし!!と、その効果のすごさに驚いたわけですが。。。
でも、そういうことは、藍染めを売っている私たちがまずは体感してみなきゃ、いかんわけで!うんっ☆
・・・ということで、今日で21日目になりましたが、藍染めの服をずっと洗わずに、私も同じ服をずっと着ています★
とは言っても、一日中それを着ているのは、気分的に私には無理なので(笑)
昼の12時30分くらいから2時くらいの間に、私はいつも藍染めの長そでのTシャツを着てウォーキングに行くので、それをずっと洗わないでおこうと決めました!(この程度で申し訳ないです。。(^人^;)
歩くのは、40~50分ほどなのですが、なにせこの時季の炎天下ですから、汗の量が半端ありません!
かいた汗で服が脱げなくなるくらい、汗だくになります!!(笑)
で、その汗でずぶ濡れになった藍染の長そでTシャツを、家の中の日陰のところに干し、次の日、着る前にその匂いを嗅いでみる・・・
これを20日以上、繰り返したわけです。
通常の衣類なら臭くなっているはずと想定して、「今日こそきっと多少なりとも臭くなっているはずだ!」と思いながら、臭いを嗅ぐのですが、一番臭くなりやすい脇もま~~~~~~ったく臭くないんです!!
嫌な臭いなんかぜんぜんしないんですよぉっ!!(自分の匂いだって、臭いものは私は嫌ですから!笑)
昨日なんか、「もうこのTシャツはきっと永遠に臭くならないんだな・・・」と、本来なら嬉しいはずなのに、なんか根負けしたような、、敗北したような残念な気持ちになりました。。。ははは。(^_^;)
実験の途中、悔しいのでその汗だくのTシャツを数時間我慢して着ていたこともあったくらいなのですが、無駄な努力だったというか・・なんか、自分が無力に感じてしまいました。。。 なんでやねん!(笑)
昨日も、パートナーとこのことについて、熱いディスカッションを交わしました。
だってね、どう考えたって、腑に落ちないんですよ!
あの、ビショビショに付着した不純物だらけの汗は、一体どこに消えちゃったわけ???
藍染めの布の表面では一体何が起こっているのぉ???てな感じでね。。。
ま、それも藍染めの素晴らしさに、深~~い感動を感じながら・・・なんですけどね♡
・・・というわけで
一番最初に体感した藍の効果もすごかったわけですが(これはまたの機会にちゃんとお話しますので)、この夏に、またまた藍染めのすごさをほんっと実感したわけですっ!
だから、江戸時代、庶民の大半がこの藍染めを着ていたというのも、なんかすご~~く納得してしまいますね。。。
ここでまたまた新たな藍染め伝説が・・・
江戸時代の火消しの組の者は皆、藍染めの羽織を着て、藍染の股引きを履いていたらしいのですが、、、それはどうも藍染めには耐火能力もある!ということだったかららしいのですね。
えっ? じゃあ次は藍染めを着て、火の中に飛び込む実験ッ!?
あ~~、いやっ、それは、、ちょっとぉ・・・・・
いくら、体感がすべての私でも、それはちょっと遠慮したいなぁ~と思いますデス!ハイッ!(笑)
最後に補足としてですが、ここで語っている藍染めの服とは、化学的に作られた化学藍や合成藍で染められたものではなく、あくまで自然の藍という植物を使って、染めた染め物のことを指します。
ジーンズなどは、ほとんどがこの化学藍や合成藍で染められているので、お洗濯後の乾きが悪い(遅い)場合、雑菌が繁殖して、生乾きの臭いになると思います。
アドバイスとしまして、藍染めと称して売っている製品をお買い上げになる時には、染料は何で、どう染めているのか・・・それをちゃんとご確認されてから、ご購入されることをお勧めいたします。
そういう意味でも、私どもの製品は、そこをちゃんと明記してご提供させていただいております。
これからも『藍染工房∞エノクの輪』どうぞ、宜しくお願いいたします。。。<(_ _)>
長々とおつき合い、ありがとうございました!
板東 美樹(美ひめ 彩来)