2017/02/27 08:40

最近は藍染の染め直しをご用命いただくことも多く、歓びの声をたくさん頂戴し感謝です。



今回、アンゴラセーターの染め直しのご用命をいただきましたお客様から感動のお電話を先ほど頂戴しました。



高級ブランドの思い入れのあるお品、純白のセーターにシミ(黄ばみ)が出来てしまい廃棄なさる寸前でお問合せいただきました。



一般的に藍は動物性の生地や糸は植物性のものに比べて染まりにくいですが、天然素材90%までは無理なく染まります。



ジーンズなどの綿や麻などは、かなり大胆に染め直しできますが、今回は毛先の長いアンゴラですので、型崩れなく、硬くならずを念頭におき、慎重に染め重ねました。



濃い色をご希望で、シミの部分は染み抜きのため毛先が短かったこともあり、可能な限り全体的に違和感ない濃さまで染め重ねました。



ケーブル編み模様もくっきりとなり、ふわふわ感もそのままで、あたたかい色味に染め上げることができました。



お客様の『感動しました!』との歓びのお声をお聞きし、こちらも感動いたしました!



さらには、以下のメッセージも頂戴いたしました!
『あまりの嬉しさにメッセージの前にお電話させていただきました^_^。大切に着ていても変化してしまう中、こうして蘇らせてもらえて私は、もちろん私に届くまでの人みんなが喜んでくれました。
到着した途端、着させてもらいましたが最初に懸念されていた問題も全くなく、私らしいニットに変身させてもらいました。
本当にありがとうございました。』

お気に入りのお品を末長くお召いただくのが染人としてなによりの願いです。

ありがとうございました!心から感謝です!!

※写真の胸元のポケット内側生地は植物性のビスコースなので、濃く染まっています。(植物性と動物性では染まりに差がありますが、今回はワンポイントになりお気に召していただけました。)

染め直しについての詳細はこちらです! http://enokunowa.thebase.in/items/4194114


染め直し後。

染め直し前(胸元にシミ・黄ばみが出ています)