2016/09/18 02:06

エノクの輪では、発酵させない染色を〝草木染〟という分類でご提供させていただいておりますが、この度その〝草木染〟に、紅花染と茜染が加わりました。

藍の〝草木染〟も美しいですが、紅花と茜で染めた物がこれほど綺麗だとは思ってもみませんでした。

化学染料では絶対に出せない自然な優しい色合いを保ちながら、なんとも言えない鮮やかで美しい色味です♡

見ているだけで身体が温かくなるような感覚に包まれます♪


今回まずは、今人気の『くらしグぱんつ』から染めてみました。

藍染の『くらしグぱんつ』同様、可愛がっていただけると幸いです♪

宜しくお願いいたします。。。


そして、これからこちらの紅花と茜の〝草木染〟も(主に女性用の下着等を染めていくことになると思いますが)画期的な製品をどんどん打ち出していこうと思っております。

どうぞこちらもご愛顧のほど、宜しくお願いいたします。。。


〈染め人からの一言〉

『紅花』は馴染みがあり身近に感じますが、『茜』は実際に目にすることはそうそうないと思います。

茜は特に根の部分を染料にするので、これを機に覚えていただけるとうれしいです!


で、いつも藍染めなのに、他の染めを採りいれたのはなぜ・・・?と思われる方もおられると思います。

以前に赤系の下着を身に着けたいとのご要望を複数いただいていましたのと、赤も染めてみたいと最近思っていたのです。

赤といえば、『茜』と『紅花』が代表的ですね。

調べてみれば、やはり『茜』も『紅花』も薬草で、藍と似ている効能が期待できます。(消臭・抗菌・抗酸化作用・保温・美肌効果・アトピーへの効能など)


 特筆すべきは血行促進や浄血や婦人病に効果が大とありました。

これから徐々に寒い季節に向かうため、暖色系もいいかなーと思い立ち、早速染めた次第です!


やはり、藍と同様に染めている間の香りがいいですねー!

マタタビを嗅いだネコのようにうっとりしました!(笑)

茜は、香木のようなスパイシーな香りで、紅花は甘酸っぱい美味しい香りです。


染め色は、アルミ・鉄・銅などの金属系の媒染剤を使うと鮮やかな赤に染まりますが、やはり金属が残留するようですので、金属アレルギーや経皮などを考えて媒染剤は使わずに染めました。

茜は普通に煮出して染めるのですが、紅花はちょっと面白い染め方法です。

紅花は黄色と赤の色素を持っていて、黄色は水に溶けだすのですが、赤色はアルカリにしか溶け出しません。
なので、赤系に染めたい場合はまず水で黄色の色素を出しておき、木灰からとった灰汁で赤の色素を取り出しました。


茜も紅花もやさしい自然な色に染まりました!!

今回は赤系第一弾として『くらしグぱんつ』を染めまして、シリーズに追加いたしましたので、どうぞ宜しくお願いいたします。。。