2016/09/12 09:03

☆本藍染で染めるには、生地が木綿・麻・シルク・ウール・レーヨンなど天然素材の衣類に限られます。(10%程度なら化学繊維が含まれていても染まります)

☆化学染料で染められたものでも、生地が天然素材であれば本藍染で染まります。
 ※化学染料をシールドするように、生地の表面に活着しますので藍の薬効も得られますし、それまでの化学染料の色落ち・色移りなどもなくなります。
基本的にはどんなお色の生地にも藍染めできますが、発色の仕上がりは地色に影響されます。黒に近い色の場合には藍の発色は分かりづらく、茶、グレーなどは藍が暗めの色合いになります。黄色味が強い生地の場合はグリーン寄りの仕上がりとなります。予めご理解下さい。

尚、黄色や緑色系は、残る場合がありますのでご了承くださいませ。


昨日のニュースでもありましたが、衣類の化学染料や化学薬品の残留が皮膚や身体に危害を及ぼすことが多々発生しているようです。

多用されていた化学染料が、使用禁止になることも頻繁に発生していると聞きます。

昨年はそれまで多様されていたアゾ染料が発がん性があるということで衣類への使用が禁止となりました。

海外では使用禁止になっている化学染料が国内では禁止されていないこともかなりありそうです。

(特に友禅などの着物の場合はそうです)

下記は、草木染染色家の方からの抜粋転載です。

 化学染料の中には危険なものも在ります。過去に使われていた化学染料で現在は使用を禁止されているものもたくさんあり、
 最近では2015年4月にアゾ基を含む染料が発がん性物質を生成する可能性があるとして衣類などに使用禁止となりました。
 代表的な染料では直接染料と言われる種類のもので、
 現在も洋服や靴下、下着など、この染料を使っている製品が多くみられます。
 注染手ぬぐいの工場さんも今までは直接染料を使っていたのですが、
 安全とされている反応染料に切り替えてはじめているそうです。
 
実は規制と言うのは各国で異なります。
 通常、海外で染められたものは輸入の段階で規制がかかるのですが
 日本では規制されている染料を使っていても気づかないで輸入されてしまうということもあるようです。
 その点、草木染めは自然界の物を使って染めるため安全性が高いと言えます。

現状は化学染料で染められた衣類は99・99%を占め、そのコストは天然染料の1/100と言われていますが、やはり衣類は安心して心地よく身に纏いたいですね!!

いつかまた、本来のジャパンブルーが行き交う国になることを願って!!

お手持ちの衣類を天然藍で染め直してみませんか?